あなたは100日後に死ぬワニ
読みましたか? そしてそのの最終回をあなたは、どう受け止めましたか?
最終回に 「映画化」「書籍化」の宣伝が入って、「なんだよ、結局売り込みかよ」 と炎上したわけですが
でも、作品としては、何しろワニ君はほんと誰もがスキになっちゃうような、とても良い人
ごく普通の日常で、感情が動く場面をとらえているので、誰しも感情移入してしまう= 死なないで~という気持ちになる。
そして、死んでしまったら、もう会えない=喪失感にさらされる事になる。
で、毎日読んでいるうちにますます死なないで~って気持ちになっていくわけですよね
で最終回でいきなり「映画化」「書籍化」っていわれると
そこの味わいたかった感情を奪われた! とおもってムカっとするわけですよね。
でも、あなたが、そのような気持ちになったとしたら、これは最初から100日後に死ぬ という締め切り=が決まっているから 読んだ人が知らず、知らずに巻き込まれてしまったからですよ。
だってあの作品が100日後に死ぬときまってなかったら多くの人が読みましたか?
多分ないですよね。普通の地味なよい4コマ漫画でおわってたのでは?
そう、終わり=締め切りが最初から設定されている という事は人を巻き込む= 【エンゲージメント】させていく非常に強力なマジックがあるんです。
人は失われていくものは引き止めたくなるんですよね。
そして、その原理をマーケティングでは最大限使います。
つまり〇月〇日 〇時までしか買えません というキャンペーンはやっぱり 人を強力に巻き込んでいく。
というか、むしろ、マーケティングにおいては締め切り設定しなければ、売れません。
いつでも買えるものは、人は後回しにするからです。
なので海外では、キャンペーンの締め切り設定ツール=Deadline funnel をほとんどの起業家がつかっています。
今やウェブキャンペーンでは必須のツールになりましたね。
私も使うようになって、やっぱり成約率がかなり上がりました。
でワニ君の話にもどりますけど、、最終回でいきなりマネタイズ部隊が稼働したのはやっぱりNGだと思います。
人が味わいたい喪失感の余韻を奪ってしまったから、冷めてしまった人が多数出たから。
じゃなくて、しばらく時間を空けてから、後日談なりをスタートさせて、マネタイズしていったら、いまより売れたと思いますけどね。
なぜなら4コマ漫画というものはビジネス系ではなくて、作品系の商品だからですよね。
作品の魅力、評価がしっかりと認知されて、口コミでドンドン広がってからでも十分マネタイズはできたでしょう。
昔 あしたのジョーでは ライバルの力石徹が死んだときはファンがリアルでお葬式をしたんですからね。
そのくらい漫画というものそのものは人を巻き込む力があるからですよね。
ただまあ、それも検討したうえで、売る側は、炎上マーケティングを狙っていたのかもしれませんけどね。
どちらがよいのか? 答えはこれからでしょうね。